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2014年7月16日所長 弁護士 竹下 義樹

どこへ行く日本丸?

 先日、浜矩子先生と同席し、お話しを伺う機会がありました。そして、現在の日本経済をどう理解したらよいのかや、グローバル化に伴う日本の向かうべき方向性についてもお伺いすることができました。私は、経済に関しては素人ながら、マスコミの論調や多少の著作物を読む中で、何となく「危うい日本」という感じがしていました。浜先生のお話をお聞きする中でそれを確かめる結果となった思いです。

 

 浜先生は「浜流新語」を生み出すことで知られていますが、「アホノミクス」とか、「グローバル恐慌」などといった表現は「なるほど言い得て妙だ」などと感心していました。今度も、アベノミクス、ひいては現在の日本の経済状況を「壊れたホットプレート」と表現されました。すなわち、ホットプレートは上に乗せた食材がまんべんなく焼けるが、壊れたホットプレートは一部の部分だけが熱せられ、全体に熱が伝わらない状態ということです。それをお聞きし、現在の日本の経済を非常によく理解することができました。

 また、浜先生の著書に「老楽(おいらく)国家論 反アベノミクス的生き方のススメ」があります。安部政権は集団的自衛権行使の容認や特定秘密保護法の制定などの政治政策を進めていますが、前記の著書を読んでいて、経済のグローバル化が進行する中で、わが国がそれに逆らい必死になって国境を固め、ナショナリズムをあおっている安部政権をよく理解することができました。

 戦争や他国との武力衝突は絶対に想像したくもありませんが、アベノミクスが、かつてのバブル経済と同様にはじけるような事態が、遠くないうちに来るのではないかと恐れています。

 

 浜先生を囲んだ懇談会(懇親会)には、中小企業の経営者が何人か参加していましたが、アベノミクスの「壊れたホットプレート」よろしく、やはり苦しい経営状況が報告され、それでも必死に独自性を発揮したり、知恵を絞り工夫しながら経営を守っている内容が報告されていました。それを聞き、私自身も感じるところがありました。わが事務所としても大いに工夫と努力が問われているのだと実感しました。

 私は、東京事務所を開設してから2年が経過しようとしていますが、なかなか依頼者が増えず、苦しんでいます。それは、不景気のせいだとか、この間弁護士が急増したことのあおりを受けた結果であるだとか、泣き言を言ってきました。

 しかし、そうした泣き言を繰り返しているだけでは何も変わらないということです。

 

 現在の国の動きをできるだけ的確に理解した上で、つくし法律事務所としての工夫や独自性を発揮しなければ、依頼者からも見放されるということです。より多くの人にわが事務所を知ってもらうための工夫、わが事務所ないし所属弁護士の個性や得意とする分野のアピールなど、やるべきことはいくらでもあるように思います。

 とにかく、世の中の動きはめまぐるしく、変化のスピードも速いです。それに遅れることなく学習を怠らず、スピード感をもって案件を処理できる力量を事務所全体として持てるようにしなければならないと考えています。