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2010年5月 2日弁護士 佐野就平

弁護士の選び方

「どんな弁護士を探したらええか分からんねん(困)」

法律相談をしていると、よくこんな疑問(不満?)をふと漏らす方がおられます。

確かに、一般的に弁護士探しは難しいと思います。私が依頼者なら、みなさんと同じように、誰に相談しようか悩むと思いますし、もしかしたら、相談すらできずに諦めてしまうかもしれません。また、選ぶには情報が少ないでしょうし、相談料も気になるところです。

しかし、弁護士の知り合いがいたら相談しようという気になるでしょう。
なぜかといいますと、弁護士に相談したい悩みというのは、非常に個人的なものだから、ではないでしょうか。
相談される方からは、「先生、専門は何ですか?」とか、「先生、こういう問題は専門ですか?」とか、「専門」をよく聞かれます。
専門を掲げた法律事務所は、東京や大阪といった大都市にはありますが、京都の場合、普通の弁護士は「得意分野がある」というだけで、専門以外のことをしない、全くできない、ということはありません。
情報不足ゆえに「専門」を知りたいというのは理解できますが、実は、「専門」というのは、悩んでいる方の本当の悩みを解決する手助けには必ずしもならないと思います。専門よりは、個人的な信頼関係が重要だと思います。

個人的な悩みを話すには、話してもいいかなと思える人、本当に自分が求めている弁護士に出会うしかないと思います。
経験が少なくても情熱的な新人、年齢が醸し出す雰囲気で何となく説得されてしまうベテラン、言われるまま信じていれば全てやってくれるやり手、いつも意思確認をしてくれる丁寧な人、叱ってくれる人、従ってくれる人。
自分が本当に求めている弁護士はどのような人か、他の人はともかく自分自身が信頼できるのはどのようなタイプの弁護士か。
少なくとも弁護士数人には相談してみないと、その見極めをしながら弁護士に依頼することは難しいと思います。いったん依頼してしまうと、途中で弁護士を代えるということは弁護士費用と時間の無駄になります。

一方、弁護士の側にも宣伝が下手だという問題があります。弁護士の側も、依頼者になってくださる方がどんな方なのか、非常に気にしています。
本当に信頼関係が築けるのか、一緒に戦う上で、自分の事件処理方針を理解し信じてくれるのか、後で文句を言われないか、などといった心配があり、つい要紹介者という方針になってしまっていました。弁護士側も、依頼者の個人的な要素が非常に重要なのです。一定の人しか見てくれない、興味を持ってくれない、どんな人が来るか分からないような宣伝はしにくかったわけです。
昨今、テレビCMや看板など、派手な宣伝があちこちにあります。これらは、ほぼ「過払い」専門弁護士・司法書士の宣伝ですが、この分野は、実は、画一的機械的に処理しようと思えばできる分野です。借金問題は、その人の経済的な再生、人生のやり直し、光を取り戻すことが重要なのですが、そこを無視しても処理ができてしまう分野なわけです。だからこそ、ああいった「とりあえず誰でも電話してください」というCMが流せたりするわけですね。
そもそも同じような事件でも、個別の依頼者によって本当は何を求めておられるかが全く違いますので、真面目に誠実にやろうとすればするほど、宣伝がしにくいわけです。当事務所も、たとえば自己破産、債務整理、交通事故、債権回収、損害賠償請求、離婚、遺産分割などなど多岐にわたり取り扱っておりますが、依頼者の方々の本当のご要望はそれぞれ異なります。文字通り千差万別です。

事件の正式なご依頼にあたっては、京都弁護士会の法律相談、役所の法律相談等、ぜひ色々なところで弁護士の意見をお聞きになることをお勧めいたします。料金についても、CMを流しているようなところでトラブルが生じていることもあるようですし、きちんとお聞きになることをお勧めいたします。当事務所でも、HPからフォームにて法律相談のご予約を承っております。
別の弁護士にセカンドオピニオンを聞いて、弁護士に気を悪くされないだろうかといったことは、全く気にする必要がありません。自分の悩み事を、お金を払って(あるいは法律扶助を受けて)解決するのに、相性がいい弁護士を選ぶのは当然の権利です。弁護士に依頼するということは、普通は一生に1回あるかないかの経験でしょう。後悔しないよう、弁護士はしっかり選ぶべきですし、当事務所でも、ご納得の上ご依頼いただけるよう、十分ご説明差し上げるよう努めております。
みなさんのご参考になれば幸いです。